和歌山 南紀白浜でワーケーション体験をしてきました

皆さんはワーケーションという言葉をご存知ですか?ワークとバケーションを組み合わせた言葉で、リモートワークを活用して仕事を続けながら、環境の良いエリアでバケーションやいつもとは違うインプット・アウトプットを行う取り組みです。

今回は全国に先駆けてワーケーションを推進している和歌山県さんの企画として、和歌山南部の南紀白浜エリアでワーケーションを体験させていただきました。

—DAY1—

 

まず最初は地元和歌山出身の社長さんが経営されているクオリティソフトさんの元保養所をリノベーションした素晴らしいオフィスを見学。

和歌山は林業が盛んなため、木材でつくられたロボ社員さんが出迎えてくれました。

クオリティソフトさんは東京でも飲食店を経営されているということで、こちらでも社員さんと地元の方々がヘルシーな食事が食べられる食堂を経営されていました。単なるオフィスではなく地元にとってありがたいですよね。

オフィスの中は天然の木材を加工して、暖かみのある空間が広がっていました。隣の人と座る角度などまできちんと計算されてつくられていて、すごく集中できそうでした。

建物全景。元保養所だけあってスケールが大きくてのびのび仕事ができそうでした。少し歩くとすぐに海で、ドローンが飛ばせるのでドローンスクールもやられているそうで、当日ドローン操縦体験もさせていただきました。

そして次はテレワーク・リモートワーク界隈でよく話題になる株式会社セールスフォース・ドットコムさんの南紀白浜オフィスへ。当日はあいにくの曇りでしたが、晴れていたら窓の外に一面の海が広がって本当にきれいだそうです。株式会社セールスフォース・ドットコムさんは元々ハワイのカルチャーがあるそうで、まさに海沿いの南紀白浜エリアとマッチしていました。株式会社セールスフォース・ドットコムの社員さんはここに来ることで仕事の生産性が向上するだけでなく、地元のボランティア活動に参加することで社会の一員であるという自覚をより強く持って仕事のモチベーションが上がるというお話もあり、素晴らしい環境だなと思いました。たくさんの人が視察に来ているのも納得です。(壁一面にビジターの名前が!)

株式会社セールスフォース・ドットコムさんが入っている建物には他にも色々な企業や団体が入っていて、インキュベーションセンターのようになっていました。

今回の滞在期間中に行われる「ワーケーション・フォーラム in 和歌山」の会場にもなっているビッグ・ユーは多くの地域の方が活用する情報交流センターでした。

1日目の視察が終わった後には、少しだけ観光地の海を見て、南紀白浜ならではの海の幸をいただきながら地元の方々と交流させていただきました。魚介類が本当に美味しかったです。

—DAY2—

 

2日目は、プロのヨガ・マインドフルネスのインストラクターの方にガイドしていただきながら、世界遺産 熊野古道を歩きました。歩く前にマインドフルネスの基本を学んで、歩き方と呼吸と思考方法を意識しながら世界遺産の道を歩くという初めての体験をさせていただきました。

仕事だけでなくプライベートも含めて、自分にとって本当に大切なものが何かを問い直しながら歩いていく、タイミングによって一人になったりグループでヨガをしたりといった形で、自分の普段の思考や感じ方のクセのようなものを意識することができるようになり、仕事にも活かせるたくさんの発見がありました。こういった体験ができるのはワーケーションならではだと思います。

その後は世界的にも非常に珍しいという「実際に入れる世界遺産 つぼ湯」という温泉に入り、温泉の水で淹れた温泉コーヒーを飲んだりして、体と頭と心をリフレッシュしました。

—DAY3—

 

3日目は「ワーケーション・フォーラム in 和歌山」に登壇させていただいた後、白良浜という白砂が美しいビーチで仕事をしてみました。ビーチで仕事をするのは初めてでしたが、眼前を遮るものが何もない空間で、普段とは違う思考パターンができました。

ビジュアルがあまりに強烈なので(笑)、本当に仕事ができるのか、と疑問を持たれそうですが、十分仕事ができると感じました。

—DAY4—

 

最終日は田辺市上秋津という農業が盛んなエリアで、旧校舎を改装してイベントスペース・食堂・宿泊施設などを組み合わせたグリーン・ツーリズム施設として経営されている秋津野ガルテンを見学させていただき、果樹園でみかんなどの栽培について実際の農家さんにお話をお聞きしました。

–ワーケーションの可能性と課題について–

 

以上、今回は3泊4日というスケジュールで、普段の仕事を途切らせることなく、でもしっかりと現地を体感し、現地の方々と交流して生の声を聞くことができました。

その中で見えてきた、ワーケーションのメリットなどをまとめたいと思います。

<メリット>

  • 普段と違う環境に身を置くことで、普段知らず知らずのうちにはまっている思考のクセやフレームから抜け出せる。これはすごく大きな価値で、普通のバケーションをとるだけだと「バケーションで一時的に仕事を忘れる→終わったらまた普段の仕事に戻る」という風に、仕事そのものについて深く考える時間がとれません。しかしワーケーションであればあくまで仕事のモードを保ったまま普段はできない体験をしたり話を聞いたりするので、自分の普段の仕事について考えを深めることができます。

 

  • 通常では出会えない人と出会い、交流することができる。こちらも普通のバケーションで行くとあくまで「消費者」としてお金を払って現地の色々なものを消費するだけで終わってしまいますが、仕事=生産する活動として行くので、「自分がそのエリアで何かできることはないか」という目線でモノゴトを見たり人と話すようになるので、お互いが持っている課題やコラボレーションの可能性について話す事ができました。もちろんそれには今回の熊野古道ウオーキングなど、体験の特殊性も寄与していると思います。人は同じ体験を共有することで仲良くなりますからね。

 

  • 家族と一緒に楽しめ、家族に自分の仕事を見せることができる。今回は家族連れではいけませんでしたが、これは家族連れで自分は仕事をしながら、家族はバケーションを楽しんだりすることができると確信しました。特に和歌山・南紀白浜エリアには子どもが楽しめる施設もたくさんあり、さらに羽田からJAL便で空港まで1時間、そこからどこに行くのもアクセスが良くすぐに海にも遊びに行けるので、小さな子どもがいる人、あるいはお年寄りを含めたファミリーでも負担なく楽しめると思います。普段の生活においては、仕事とプライベートは切り離されてしまいがちで、家族に自分の仕事の様子やその社会的意義を見せたり感じてもらうことは残念ながら難しいと思いますが、ワーケーションであれば肩肘張らずにそれが可能になると思いました。

<課題>

  • 受け入れ側:地元の人の理解と、ワーケーションプログラムの「デザイン」。ワーケーションはワークとバケーションの組み合わせで、その価値は上述した通りです。一方で、この「ただの観光じゃない」ということが、シンプルな観光促進施策とは違うので、受け入れ側が何を提供すると良いのかがわからないという点があると思います。例えばワーキングスペースはもちろん必須ですが、ワークだけだと息が詰まってしまうので、ワーキングスペースからアクセスの良い観光地などを予め教える「ワークとバケーションのバランスのデザイン」、そしてせっかく普段と違う場所に来たので現地の人々と交流する「出会い方のデザイン」などが必要になってくるかなと感じました。

 

  • 送り出し側:特に企業の中でのテンプレート化と申請・許諾プロセス。ワーケーションが広まっていくためには、企業側がその価値とそれに見合うコスト感を理解し、福利厚生として行うのか(100%企業負担)、出張+αという形にするのか(企業が部分負担)、あるいは完全に社員のプライベートとし、でもその期間中に仕事をすることを制限しない(100%個人負担)という形にするのか、それに応じたテンプレートが必要になってくると思います。中小の企業がみんなで合宿形式で行う場合はもちろん問題ないとは思いますが、個人が企業の許可を得ながらワーケーションをする場合には、個人と企業の両方が期待値を明確にして、行っていく必要があると思います。

 

今後ワーケーションをする方には、上記を予め話し合った上で進めると、より有意義な体験になると思います。

南紀白浜はアクセスもよく、海もあり、山もあり、世界遺産もあり、ファミリーで楽しめる観光資源もあります。それだけでも素晴らしいのですが、何より素晴らしいのはこのエリアから新しい価値、新しい働き方、新しい生き方を発信しようとされている方々がいらっしゃることです。

ぜひ皆さんも行ってみてください。

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