世界遺産 知床からテレワークしてみました(中編)

(知床に来ることになったきっかけやテレワーク環境をまとめた前編はこちら

前編でも書いたように、斜里町にはコンビニもスーパーもあって普通に生活する分には困らない町ですが、車で5〜10分も走ると、すぐにこんな雄大な景色を見ることができます。この便利さと非日常的な美しい景色の両立ぶりには、本当に驚かされました。

「美しい景色や自然に癒やされながら、でもただの観光旅行ではなく、リフレッシュして仕事にも打ち込んでほしい」という斜里町でのテレワークを始められたみなさんの発想は、やはりこういう土地のあり方、暮らし方に裏打ちされたものなんだなと改めて思いました。

img_4183

色々なところに斜里町役場の方や知床スロウワークスの方に車で連れていっていただいたのですが、「ちょっと寄っていきますか」と言われて車から降りると、なんと川に鮭が遡上している様子を見ることができました(写真ではわかりにくいですが、川いっぱいに鮭が泳いでいます)。こんなの写真や映像でしか見たことがないです。本物を見ると、まずその大きさに圧倒されます。そして、傷つき具合、ウロコや皮がはがれて白くなっている鮭もちらほらいて、遡上することの過酷さと、全身の力を振り絞っている生き物が放つ迫力にも圧倒されました。鮭をつかまえてイクラだけを抜いて身を投棄する心無い人達がいたり、さらに川で鮭を捕まえることは禁止されていることなど、知らないことをたくさん教えてもらいました。

img_4160

斜里岳に降った雨水が湧き出る、名水の里として名高い来運公園。

img_4195

このお水を使った、農地の中にポツンと立っている一軒のそば屋さんのおそばも最高でした。

img_4666

dsc_0452

最近観光地にもなっているという、あまりにもまっすぐに伸びている様子から名前がついている「天に続く道」

img_4169

展望台から見下ろせば、素晴らしい景色。右側の海はオホーツク海です。海と山が同時に味わえるのもこの土地ならではだと思います。

img_4661

素晴らしいのは郊外だけではありません。町の中心分にある知床スローワークスの会長さんの営むペンション&カフェ「しれとこくらぶ」では、大きな暖炉のそばで朝食を食べたり、温泉に入らせてもらったり。斜里産の小麦を使ったラーメンや豚丼もめちゃくちゃ美味しかったです。

img_4208

dsc_0374

img_4485

dsc_0376

img_4204

もちろんきれいな景色を見たり美味しいものを食べたりしているだけではなく(笑)、現地の方からの依頼で地元の高校生に向けてキャリアや働き方についてのセッションでお話させていただいたり。

img_4285

ある日の朝には、町長自ら漁港に連れて行っていただき、オホーツク海での鮭漁の現場を見せていただきました。こんな体験、普通では絶対にできないと断言できます。なぜならば、働いてる方がこんな部外者がいきなり来て特に気にもせず普段の姿を見せていただけるのは、町長自らが漁師をされていて、現場で漁の作業をされているからです。だからこそ、町長ご自身の言葉で教えていただいた漁業というビジネスの特殊性、時代の流れなどは、これまで漠然と持っていた漁業のイメージを覆すものでした。

船が帰ってきて陸にあげるところ。

img_4648

大きさや傷の有無などによって選別。

dsc_0426

いわゆる入札するところ。今日の漁獲量や値段などが書いてあります。リアルタイム感と臨場感がすごい。

dsc_0437

町長自ら、オスメスでの顔つきや体の違いなど、教えてくださいました。

dsc_0436

ちなみに、鮭は前述の「しれとこくらぶ」でさばいてイクラを取り出すところなども見せていただきました。こんな機会めったにないです。海で実際に獲るところから、人の口に入るところまで。大人にとっても、子どもにとっても、最高の教育だと思います。

dsc_0464

また、知床スローワークスの事務局長さんが元JAでいらっしゃる関係で、斜里名産である人参の加工工場を見せていただきました。「人参工場」と聞いて想像していたものとあまりにレベルが違いすぎてびっくりしました。工場見学って子どもの時しかしない人がほとんどだと思いますが、大人になっても絶対にやった方が良いなと思いました。

dsc_0522

dsc_0528

そして、実際にJAにもお邪魔して、いかにデータを集積・分析して土壌の改良や収量のアップや安定的な農業経営に役立てるかという点についての取り組みについてもお聞きしました。

img_4788

img_4784

まさかテレワークをしにきて、漁業や農業についても学ばせてもらうことができると思っていなかったので、本当に意外な収穫でした。単なる観光とは違い、実際にその土地で暮らして働いている人でないとわからないその地域の課題や可能性を少しですが知ることができました。次は、少し斜里町から足を伸ばして周辺エリアにもトライした後編です。

ちなみに、テレワークの拠点であるしれとこらぼでは、斜里の名産である人参を加工したジュースがたくさん飲めます笑

dsc_0271

世界遺産 知床からテレワークしてみました(中編)” への2件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA